無効なライセンス割り当て
購入したライセンスのタイプや数量が、そのライセンスが割り当てられているデバイスやユーザーのライセンス情報と一致しないと、ライセンスの割り当ては無効となります。有効なライセンス割り当てが無効になるのは次のような場合です。
コンピュータ/Datacenterに割り当てられているライセンス数が、コンプライアンスの観点から必要とされるライセンス数を上回っている。
コンピュータ/Datacenterに割り当てられているライセンスの対象であるアプリケーションやファミリーが、そのコンピュータ/Datacenterにインストールされていない。
ライセンスが割り当てられているユーザーが、指定された使用状況測定期間内に、ライセンスの対象であるアプリケーションまたはファミリー内のアプリケーションを使用しなかった。
ライセンスが割り当てられているコンピュータのプロセッサ数が、ライセンスで許可されている数を上回っている。
割り当て時に無効なライセンスが作成されないように、購入数より多くのライセンスをコンピュータ、Datacenter、またはユーザーに割り当てようとするとエラーが返されます。この警告によって最初は無効な割り当てを防止できますが、時間の経過と共に環境に変更が加えられると、不一致が発生します。このような不一致を特定できるように、ライセンス詳細ビューに警告メッセージが表示され、標準レポートに無効なライセンス割り当ての完全な概要が出力されます。
不一致を示すアラートは次のとおりです。
該当するアプリケーションがインストールされていません – ライセンス購入の対象であるアプリケーションが、ライセンスを割り当てたコンピュータにインストールされていません。
過剰割り当て – コンプライアンスで必要とされる数より多くのライセンスがユーザーやコンピュータに割り当てられています。
プライマリユーザーがありません – ユーザーに対して、そのユーザーがプライマリユーザーであるコンピュータのいずれにもインストールされていないアプリケーションのライセンスが割り当てられたことを示します。
ユーザーのインストールがありません – ライセンスがユーザーに割り当てられましたが、そのユーザーがそのアプリケーションを一度も使用していないことを示します。
計量期間中の使用がありません – アプリケーションのメトリックに計量期間がありますが、この期間中にユーザーがアプリケーションを使用しなかったことを示します。
プロセッサ数が無効です – ライセンスを割り当てたコンピュータに、ライセンスで許可されているより多くのプロセッサが搭載されています。このアラートは、Windows Serverアプリケーションにのみ適用されます。
コンピュータがありません、非アクティブなコンピュータ、ユーザーがありません、Datacenterがありません、無効なメトリック(メトリック=0)、無効な数量(数量が0以下)、無効なメトリックグループ(割り当てられたメトリックはアプリケーションではサポートされていません) - データが無効であるか、または存在しないことを示します。
システム内での無効なライセンス割り当ての概要を入手するには、無効なライセンス割り当てレポートを使用するか、またはすべてのライセンスレポートに無効な割り当て列を追加します。
注記
無効なライセンス割り当ては、コンピュータ/Datacenterまたはユーザーに割り当てることのできるライセンスでのみ発生します。組織やサイトに自動的に割り当てられるライセンスが無効になることはありません。
コンピュータやユーザーを削除すると、それらに割り当てられていたライセンスは自動的に割り当てなしとなり、無効なライセンス割り当てが削除されます。