概要
本文書は、ソフトウェア・アセット・マネジメントツールである、Snow License Managerのユーザーインターフェイスについて説明します。
ソフトウェア・アセット・マネジメント(SAM)は、組織のソフトウェア資産を管理、コントロール、保護するプロセスです。 SAMには、ニーズ評価、購入、実装、メンテナンスから除去までソフトウェアのライフサイクル全体の管理も含まれます。
プラットフォーム概要
Snow License Managerのプラットフォームには、専用機能をもった複数のシステムコンポーネントが含まれます。この概要では、Snow License Managerプラットフォームのデータフローを示します。

コンポーネント | 説明 |
---|---|
Snow InventoryエージェントおよびOracleスキャナー | IT環境のコンピュータとサーバーは、Snow Inventoryエージェントによってインベントリされ、Snow Inventory OracleスキャナーとデータはSnow Inventoryサーバーに送信されて処理されます。詳細については、Snow Inventoryを参照してください。 |
Snow Integration Manager | Snow Integration Connectorは、サードパーティのインベントリソリューションおよび仮想化技術と統合されて、インベントリデータを収集します。その後、Snow Integration Managerによってデータが回収され、Snow Inventoryサーバーに送信されて処理されます。SaaSコネクターからのデータは、Snow Integration ManagerからSnow License Managerデータベースに直接送信されます。詳細については、Snow Integration Managerを参照してください。 |
Snow Inventoryサーバー | Snow Inventoryサーバーは、インベントリソースからデータを受信します。処理が完了すると、インベントリデータはSnow Inventoryデータベースに保存されます。詳細については、Snow Inventoryサーバーを参照してください。 |
データアップデートジョブ | データアップデートジョブは、毎日実施されるSQLジョブで、Snow Inventoryデータベース内の情報を処理して、ソフトウェア・アセット・マネジメントでより使用しやすいフォーマットにします。詳細については、データアップデートジョブを参照してください。 |
Snow License Managerデータベース | データアップデートジョブでは、Snow License Managerデータベースへの新規および更新されたインベントリ情報の再配置、ソフトウェア認識ルールの適用、使用状況の計算、アラートの事前設定を行います。 |
データインテリジェンスサービス | 認識されていないすべてのソフトウェアは、データインテリジェンスサービスチームに自動送信され、分析されます。アプリケーションが識別されると、チームは新しいソフトウェアフィルタリングルールを作成し、中央のソフトウェア認識サービスデータベースを更新します。Snow License Managerは、毎日、Snow Update Serviceを使用してソフトウェア認識サービスデータベースから更新情報を取得します。詳細については、データインテリジェンスサービスを参照してください。 |
Snow Management and Configuration Center | Snow Management and Configuration Centerは、Snow License Managerの技術的部分と事務的部分の管理のために使用されます。詳細については、 を参照してください。 |
Snow License Managerユーザーインターフェイス | ソフトウェアのインストール、使用状況、ユーザー、コンピュータ、モバイルデバイス、ライセンス、そして契約に関するすべての情報は、Snow License Managerのユーザーインターフェイスで管理されます。 |
Snow License Manager API | Snow License Manager APIは、Snow License Managerシステムから情報を取得できるようにします。 |
自動化プラットフォーム | 自動化プラットフォームは、使用状況やサブスクリプションを元にしたソフトウェアリクエストや再収集などのプロセス自動化のために使用されます。使用可能なソフトウェア、関連設定、およびライセンスの可用性に関する情報は、Snow License Manager APIを通じて同期されます。詳細については、自動化プラットフォームを参照してください。 |
ITSMコネクター | ITSMコネクターは、Snow License Manager APIからデータを取得してCMDBに送信することで、サードパーティの構成管理データベース(CMDB)を正規化されたデータで更新してデータの品質を高めます。詳細については、ITSMコネクターを参照してください。 |
Snow Update Service | Snow Update Serviceは、Snowのセントラル・アップデートサーバーからアップデートファイルをダウンロードして、インストール済みのSnowソフトウェアを更新します。Snow Update Serviceは、「プラットフォーム概要」には示されていません。詳細については、Snow Update Serviceを参照してください。 |
ユーザーの責任
Snow License Managerは、大量のデータを効率よく管理し、ライセンスコンプライアンス分析、リソースプラニング、コスト管理などのために最適なツールを提供するようにデザインされています。 インベントリデータやソフトウェア認識ルールなどの大量の情報が、自動的にシステムに送り込まれます。
ただし、Snow License Managerは、インベントリからは入手できない情報、特にライセンスに関する情報に主に依拠しています。 ユーザーが入力した情報が不正確または不十分な場合は、アウトプットも正確ではなくなってしまいます。
このツールを使用して信頼できる結果を生み出すためには、コンセプト、用語、機能で説明されている中心となるコンセプトを理解することが重要です。