Oracleライセンスの自動割り当て
Oracleライセンスを環境に自動的に割り当てることができます。設定は、Oracle概要 > 注文とライセンス > 自動割り当てで行います。自動割り当ては非アクティブトグルスイッチを選択して、自動割り当て機能を有効にします。
注記
自動割り当てを有効にすると、Oracle環境のコンプライアンスに影響が出る場合があります。この機能を有効にする前に、このセクションを読んでください。
自動割り当ての仕組み
自動割り当てを実行すると、コンプライアンスに準拠していない環境をカバーするライセンスが必要であるかどうかが分析されます。環境とは、仮想マシン、物理サーバー、Datacenterの総称です。自動割り当てがコンプライアンスに準拠していない環境を検出すると、全製品のライセンスが必要かどうかを判断します。環境の全製品をカバーするのに十分なライセンスが(Oracle注文から)供給されている場合は、その環境をカバーします。そうでない場合は、その環境はスキップされ、次回の自動割り当てで再び確認されます。
たとえば、環境にインストールされている製品をカバーするのに4件のライセンスが必要であるのに対して、利用できるライセンスが3件しかない場合、その環境にはライセンスが自動的には割り当てられません。次回の自動割り当ての実行時に、再びこの環境がチェックされます。
自動割り当てルール
デフォルトのルールは、ライセンスタイプがフル使用でメトリックがプロセッサであるライセンスを割り当てます。
ユーザー定義のルールを作成するには、自動割り当てルールの設定を選択します。4つのステップから構成されるウィザードが起動します。
ルールの設定
このステップでは、ルールを作成、変更、アクティブ化、非アクティブ化することができます。ステータストグルスイッチを選択してルールをアクティブ化または非アクティブ化します。
値ボックスにテキストを入力する場合、複数のテキストは縦棒(|)で区切って入力します。縦棒の前後には空白スペースを入れないでください。
例 15.データベース名というルールをアクティブ化し、その値がDBName|メンテナンスである場合、自動割り当ては、データベース名がDBnameまたはメンテナンスである環境にのみ適用されます。
続行を選択して次のステップに進みます。
環境の確認
このステップでは、各ルールを適用する前に結果を確認します。ルールごとにカバーされる環境の数と、合計環境数に対する割合が表示されます。対象環境数が0でなければ、リンク付きテキストを選択して、ルールの対象となる環境のプレビューリストを表示できます。
続行を選択して次のステップに進みます。
ライセンスの確認
このステップでは以下の情報を表示します。
ライセンスの割り当てに使用する注文の合計数。
ルールが適用されたときに割り当てられるライセンスの合計数。
また、NUP別とプロセッサ別のライセンス数も表示されます。
カバーされる環境の合計数。
ライセンスの割り当て前後のコンプライアンスステータス。
設定の完了を選択して設定を完了し、次のステップに進みます。
完了
このステップでは、自動割り当てルールが正常に設定されていることを確認します。
自動割り当てプロセス
自動割り当てを有効にすると、毎日午前6時00分に実行されるようにスケジュールが設定されます。ユーザー定義のルールがアクティブである場合は、自動割り当てプロセスをすぐに開始を選択することで、自動割り当てを手動で開始することもできます。
自動割り当てプロセスは、以下のステップで構成されます。
環境を分析して、ライセンスが必要であるかどうかを判断します。
ユーザー定義のルールがアクティブであれば、まず、そのルールで指定されているライセンス要件を満足するように試みます。つまり、ライセンスタイプがフル使用でメトリックがNUPであるライセンスが先に割り当てられます。
自動割り当ては、これらのライセンスを割り当ててから処理を続行します。
自動割り当ては、ライセンスタイプがフル使用でメトリックがプロセッサであるライセンスを割り当てます。
選択したメトリックのライセンス数が不十分なためにユーザー定義のルールではライセンス要件を完全にカバーできない場合は、デフォルトルールが適用されます。
注記
自動割り当てが有効である場合、ユーザー定義のルールが1つもアクティブではなければ、デフォルトのルールが実行されます。
1つ以上のレベルにライセンスが手動で割り当てられている環境(IBM LPAR)をハードパーティション化すると、それらの環境は自動割り当てプロセスには含まれません。