アップグレードとダウングレード
アップグレードとダウングレードは、購入したアプリケーションのライセンスだけでなく、1つまたは複数の、以前、今後の両方またはいずれかのバージョンのライセンスも使用できる権利を意味します。 アップグレード/ダウングレードのパスは、アプリケーションのどのバージョンのをアップグレードまたはダウングレードできるのか、どの順番で行うのかを指定しますが、同じライセンスでカバーされます。 また、パスを使用すると、メーカーやアプリケーションの名前が変わっていても、アップグレードされたライセンスについて元々のライセンスを簡単に追跡できるようになります。
アップグレード権でよく見られる例は、自動アップグレード契約で、これにより、ライセンスの更新をせずに、アプリケーションに関する新規リリースの情報すべてを得られるようになります。
また、ダウングレード権付きのライセンスにより、次の例に示されるような柔軟性が得られます。
アプリケーション10のライセンスを100件購入しました。これには、以前のバージョン2件も含まれています。 このライセンスを使用して、アプリケーション10、アプリケーション9、アプリケーション8のすべてまたはいずれかを合計100回インストールできます。アプリケーション9またはアプリケーション8のユーザーがアプリケーション10へのアップグレードを選択した場合でも、同じライセンスがカバーします。
アップグレードとダウングレードの自動処理
Snow License Managerは、アップグレードとダウングレードの自動処理に対してフルサポートを提供します。 アップグレード権やダウングレード権は、ソフトウェア認識サービスの分析の一部となっており、結果はSnow License Managerに置かれます。
コンピュータ化されたインテリジェンスを有効にするには、契約、ライセンス、アプリケーションの設定が以下の通り必ず正しく設定されたか確認する必要があります。
アップグレード権
アップグレード権は、契約または各ライセンス購入ごとに有効にできます。 アップグレードする権利は、入力されたライセンスや契約の規定通り、最新バージョンに適用されます。
ダウングレード権
ダウングレード権は、契約ごと、そして、各ライセンス購入ごとに有効にしなければいけません。 必要に応じて、アプリケーションのバージョンを追加または削除し、順番を変更させることで、ダウングレードパスを手動で定義することができます。 手動でのパス定義は、ソフトウェア認識サービスによって識別されるクロスエディション権とダウングレードパスを上書きします。
リリース日
自動アップグレードが有効になった状態で契約に付随されているライセンスでは、アプリケーションのリリース日が非常に重要です。 このようなライセンスは、有効な契約期間にリリースされるアプリケーションの最新バージョンの使用を許可し、契約終了日以降も許可します。 つまり、アプリケーションの新バージョンが有効な契約期間中にリリースされた場合、契約が終了した時でも、追加料金を支払うことなく、このバージョンにアップグレードすることができます。
各アプリケーションのリリース日は、ソフトウェア認識サービスから提供され、Snow License Managerに表示されます。この情報を使って、追加料金を支払わずにユーザーが最新バージョンにアップグレードできるかどうか、確認することができます。この情報は、ライセンスの割り当てを最適化するために、コンプライアンス計算時にシステムが使用することもあります。