VM使用権
一部のライセンスルールには、物理ホストと同様に関連する仮想マシンもカバーできるものがあります。 VM使用権を使用すると、ライセンス供与された各インストールに対し、アプリケーションの仮想インスタンスを固定数または無制限で使用する権利が与えられます。
VM使用権は、ライセンス購入の追加時に登録され、割り当てタイプのコンピュータ/Datacenterにのみライセンス登録が可能です。 VM使用権は、物理ホストがコンプライアンスを完全に満たしている場合、関連する仮想マシンにのみ適用されますので、ご注意ください。
Snow License Manager 9.2では、Microsoft Windows Serverのライセンスルールを考慮する機能が追加されています。Windows Serverライセンスを追加すると、VM使用権が固定され、Microsoftのライセンスルールに従って自動的に適用されます。
Windows Server Standardを使用する場合、固定VM使用権は、完全にライセンスが割り当てられたホストごとに2つのVMが対象となります。
Windows Server Datacenterを使用する場合、固定VM使用権は、完全にライセンスが割り当てられたホストごとに無制限のVMが対象となります。
コンピュータには4つのライセンスが割り当てられます。 VM使用権により、3つの仮想インスタンスに対して割り当て済みライセンス1つが使用できるようになります。 つまり、割り当て済みライセンスが4つの場合、12台の仮想マシンをカバーできることになります。
1回のライセンス購入に対し、サーバーAには8つのライセンスが、サーバーBには4つのライセンスが割り当てられます。 VM使用権により、1つのサーバーにつき、1つの仮想インスタンスに対して割り当て済みライセンス1つが使用できるようになります。
サーバーAには、16台の関連仮想マシンがあります。 サーバーAのVM使用権が変更され、8台の特定の仮想マシンそれぞれにライセンスが1つ割り当てられます。 残りの分は、別のライセンス購入でカバーする必要があります。 サーバーA用の変更されたVM使用権は、オリジナルのVM使用権を上書きします。
サーバーBのVM使用権は変更されず、必要に応じてダイナミックな割り当てを続けることができます。 4つの割り当てられたライセンスは、4つの仮想インスタンスで引き続き使用することが可能です。